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2026.06.22

ShikiShiki bun

【経木が製品になるまで】一枚一枚異なる個性の経木と向き合う後工程チーム

50年以上前の機械を使って、作られている経木。経木職人が機械と木の状態を確認しながら削り、さらに後工程チームが何度も手をかけ丁寧にチェックを重ねて製品にしていきます。

経木を削った後の工程をまとめると「脱水→乾燥→重し→完成」となりますが、その間には何度もチェックを重ねるだけでなく言葉では表しきれないような細かな気配りがたくさんあります。

木に一本一本個性があるように、一枚一枚個性がある経木。ひとつひとつの特徴を受け入れ、どうしたらより良い経木の生産ができるかについて常に考えている後工程チームの様子をご紹介します。

削りたては濡れている経木。整えて脱水機へ

経木職人が削った経木は40枚ずつに束ね、状態を見て木の文具Shikibun用、綺麗な状態のA品、節や割れなどが入っているB品の3パターンに分けて後工程チームへ渡されます。

乾燥していない生の木を削って作られる経木。そのため削りたての経木は水分を含んでいて濡れています。丸まっている経木の上下に丸棒を当てながら力を加えてまっすぐに整えます。

濡れているためとても扱いにくいですが、なるべく揃うように調整してピンの位置を決めます。

Shikibun用の経木には順番が前後しないよう数字を振っていき、ひとつの角材のまとまりの最後には数字の横にスラッシュを入れます。

整え終わったものから、脱水機にかけていきます。

経木のピンが重ならないようにピンの位置をずらし、5束ごと経木の下に一枚経木を巻く。こうすることで、汚れ等が脱水中につくのを防ぎます。その上に一枚板を置き、5束の経木、板、5束の経木…と高さがなるべく平行になるように上下を変えながら入れていき、最後に抑えの板を入れます。

約30分間脱水。しっかり水分が抜けて、経木の重さも変わります。

温度や湿度、経木の状態で干し方を調整

脱水が終わると干し場へ。
Shikibun用、A、Bがある程度まとまるように干していきます。天気や温度、季節そして経木の状態によって乾き具合が変化するため、風を当てたり干す場所を変えるなど工夫。さらに毎日気温や湿度、窓の開け閉め、扇風機や換気扇をどのように使ったか等について細かく記録しています。

また記録するだけでなく、気がついた点はチームで共有。どんな条件の時にどうやって干せばよりうまく乾かすことができるのか、チーム全体でアイディアを出し合っていろんな方法を試しています。

翌日、経木の乾燥具合を確認しつつ経木の上下をひっくり返します。
ひっくり返しと言っても、単純に上下を変えるのではありません。一度干し場から経木を外し、経木の状態を注意深く観察しながら整えていきます。

削った直後は全体的に濡れているため経木同士がくっついて扱いにくいですが、一日経った半乾きの状態の方が整えやすいそう。上下を変えてピンを止めたら再び干し場に干します。

さらに1日以上乾かして取り込みます。経木を束ごと綺麗に整えて同じ高さになるように板を乗せ、重しをしてさらにしっかりとのばします。

乾いた経木を用途別にストック。その先を考えて整理していく

1日以上重しをしたら、ピンを外してその後の用途別に分けます。

ここでざっくりと目を通して、割れや節があるもの、機械汚れがついているものなどを取り除きます。木の文具Shikibun用のもの、全体に節や汚れがなく綺麗なもの、カットすれば綺麗に使えるものなど用途別に分類。そうすることで、後の作業がスムーズになります。

特に木の文具Shikibun用の経木は、木目が年輪のように見えることが大事。ピンを外して元々の木材の順番になるように数字どおりに重ねていきます。棚に入れる際には木目が混ざってしまわないようにするため、角材ごとに小さな経木を挟んでストックします。

ストック棚の経木を用途別に検品したりカットしたり。一枚一枚目を通し、割れや節、ヤニ、機械汚れ等があるものは取り除きます。取り除いたものはアウトレット品に。
その後、注文や在庫状況に応じて製品をパッケージしていきます。

木の文具Shikibunは製本をして下さっている美篶堂さんから納品されると、全て検品をします。
この検品の際にも割れや汚れがないかなど入念にチェック。検品が済んだものに帯を巻いて完成です。

削りから整えまで。一枚一枚の個性と向き合い探究する

経木職人が木取りをして削り、後工程チームの整えやチェックによって完成する経木。
一枚一枚の経木の特徴を踏まえてカットしたり適切な用途に振り分けたりすることで、製品にしています。
手間も時間もかかりますが、様々な工程の中で木目の美しさや木の香りを楽しみつつ、経木の状態からどんな場所に生えていたアカマツなのかを想像することもあるそう。

節やヤニ、ヤニツボ、割れや厚さの違い、ねじれなど一枚一枚異なる経木の個性を受け入れ、常により良い製品を作っていきたいと日々奮闘しています。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

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